クルラホーンは、アイルランドや
スコットランド北東の島々オークニー諸島に伝わる妖精です。
レプラコーンという片方の靴だけを永遠と作り続けている妖精の仲間、
あるいは、レプラコーンが仕事終え、お酒を飲んでいる夜の姿だという説や、
仕事をやめて、酒浸りになったレプラコーンのことだ、という説もあります。
クルラホーンは一人で暮らしていて、酒蔵に入り浸り、いつも酔っ払っています。
レプラコーンの仲間にされているのですから、
おそらく身長は人間の半分、約90cmといったところなのでしょう。
昔話に出てくるクルラホーンは、
赤いナイトキャップをかぶり、革のエプロンをしていて、
青の長い靴下をはき、銀のバックルのついたヒールの高い靴をはいています。
レプラコーンは近年、緑尽くめスタイルになりましたが、
赤い三角帽子をかぶっているという伝承もあり、
革のエプロンといい、長い靴下に、銀のバックルのついた靴というのも似てますね。
性格は、レプラコーンと同じく、ちょっと不機嫌気味ですが、
夜中に羊や犬の背中に乗って、大暴れをするのが大好きです。
たぶん、酔った勢いなんでしょう・・・(^^;)
朝、泥だらけになった羊や犬がいたら、
夜中にクルラホーンに乗り回された被害者です(笑)。
クルラホーンは、酒蔵の妖精という面ももっていて、
クルラホーンに親切な家は、酒蔵を守ってくれ、おいしいワインができるそうです。
でも、クルラホーンに失礼なことをすると、家の中で大暴れして、大惨事を招きます!
そして、酒蔵のワインをみんな台無しにしてしまいます!
大酒飲みや、ワインを盗むような使用人には、徹底的に嫌がらせをするそうで、
一度クルラホーンに目をつけられると、たとえ引越しをしようが、ワイン樽に忍び込んで
一緒について来るそうです。クルラホーンを味方につけるか、敵に回すか・・・。
お酒好きの方は、要注意ですね。
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