fairyの意味するところ
さて、まずは“fairy”の狭い意味です。
“fairy”という種類の「妖精」がいるのでしょうか?
答えはYESです。fairyはエルフやドワーフなどと同じように、
ある特徴を持った「妖精」を指す言葉でもあります。
この場合のfairyは、ぼぅっと白く光を放つ、繊細で美しい羽根の生えた姿の妖精です。
まさに、「The 妖精」といえるかもしれません。
さらにこの“fairy”という綴りで表される妖精は、「女の妖精」である場合が多いようです。
“faerie”という綴りで書いたほうが、男女両方の妖精を指すとしている文献もあります。
しかし、“fairy”を一種類の妖精を示す言葉として使うことはまれで、
たいてい、日本語の「妖精」と同じように、精霊全般を示す言葉として使われます。
この場合、魔法が関わっていそうな生き物であれば、ドワーフも
ゴブリンも、ドラゴンさえも、“fairy”に含まれるのです。
それどころか、想像の国そのものを指す言葉としてfairyが使われ、
そこに住み、不思議な力をもつもの全てを指す言葉にもなりました。
アーサー王を「妖精の王」と呼ぶ場合があるのをご存知でしょうか?
これは、神話や伝説の中で神や妖精の国を訪れ、超能力を得た英雄たちも「妖精」と呼んだため、
アヴァロンの島(一説には“妖精の島”)へ去っていったアーサー王を「妖精の王」と呼ぶのです。
“Fairy Tale”という言葉が、妖精の登場する物語だけでなく、
不思議な出来事や魔法が登場する物語全般のことを指すのは、この概念があるからです。
不思議や魔法が関わるものは、すべて“fairy”なのです!
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