fairyの意味するところ

さて、まずは“fairy”の狭い意味です。 “fairy”という種類の「妖精」がいるのでしょうか? 答えはYESです。fairyはエルフやドワーフなどと同じように、 ある特徴を持った「妖精」を指す言葉でもあります。 この場合のfairyは、ぼぅっと白く光を放つ、繊細で美しい羽根の生えた姿の妖精です。 まさに、「The 妖精」といえるかもしれません。 さらにこの“fairy”という綴りで表される妖精は、「女の妖精」である場合が多いようです。 “faerie”という綴りで書いたほうが、男女両方の妖精を指すとしている文献もあります。

しかし、“fairy”を一種類の妖精を示す言葉として使うことはまれで、 たいてい、日本語の「妖精」と同じように、精霊全般を示す言葉として使われます。 この場合、魔法が関わっていそうな生き物であれば、ドワーフゴブリンも、ドラゴンさえも、“fairy”に含まれるのです。 それどころか、想像の国そのものを指す言葉としてfairyが使われ、 そこに住み、不思議な力をもつもの全てを指す言葉にもなりました。

アーサー王を「妖精の王」と呼ぶ場合があるのをご存知でしょうか? これは、神話や伝説の中で神や妖精の国を訪れ、超能力を得た英雄たちも「妖精」と呼んだため、 アヴァロンの島(一説には“妖精の島”)へ去っていったアーサー王を「妖精の王」と呼ぶのです。 “Fairy Tale”という言葉が、妖精の登場する物語だけでなく、 不思議な出来事や魔法が登場する物語全般のことを指すのは、この概念があるからです。 不思議や魔法が関わるものは、すべて“fairy”なのです!





Copyright©2007 Orie_☆. All Right Reserved.
Since 2007/07/07
inserted by FC2 system