

ゼウスによる世界の統治が行われ、神々も人間も増えていった頃、
ゼウスを憎らしく見つめる者たちがありました・・・。
彼らは、ギガスと呼ばれる巨人たち(複数形ではギガンテス)で、クロノスが父ウラノスを殺したとき、
飛び散った血が、ガイアに降り注いで、そこから生まれたとされます。
ある意味、アフロディテと同じときに生まれた、兄弟のようなものですが、
ギガスたちは、恨みの力で生まれたので、下半身が二匹のヘビの姿という怪物でした。
この時に、正義と復讐の女神エリニュスたちや、とねりこの精メリアスたちも生まれています。
ティタノマキアの時、ティタン神族がタルタロスに幽閉されたことで、
ガイアもゼウスたちオリンポスの神々を、快く思っていませんでした。
ガイアにとっては、ティタン神族も自分の子どもたちです。
あの時はゼウスたちに味方したガイアですが、
子どもをタルタロスに閉じ込められるのは、許せないことだったようです。
ギガスたちは、ゼウスたちの時代を終わらせてやろうと、オリンポスの山を登ろうとしました。
そのために、なんと二つの山を根こそぎ持ち上げて、山の上に山を積み重ね、オリンポスに迫りました。
ギガスたちには、火山に匹敵するほどの力と、野蛮さがあったそうです。
もちろんゼウスたちオリンポスの神々も、力を合わせて全力で迎え撃ちました。
ところが、ギガスには「神々の手では殺せない」という予言がされていました。
これは裏を返せば、巨人たちが不死ではない、ということですね。
オリンポスの神々は善戦しますが、完全に巨人たちを負かすことができませんでした。
一方、ギガスたちに味方するガイアは、ある薬草を探していました。
その薬草があれば、ギガスたちは不死となるのです。
ゼウスはガイアの様子に気づき、太陽の神ヘリオスに、日輪の馬車を出さないように、
曙の女神エオスにも、天に昇らないように申し付け、世界を真っ暗にしてしまいました。
ガイアは手探りで薬草を探しましたが、暗闇の中で見つけられず、
ゼウスが先回りをして薬草を全て引っこ抜いてしまいました。
さらにゼウスは「神々の手では殺せない」のなら・・・と考え、
人間として生まれたヘラクレスを呼び寄せました。
巨人や怪物を何匹も倒しているヘラクレスは、
ギガスを相手にできる、唯一の人間でもあったわけですね。
ゼウスは、この時を予見して息子ヘラクレスを人間のままにしておいたのでした。
さぁ、いよいよギガスたちがオリンポスに攻めてきます。
「ギガントマキア」と呼ばれる戦いの勃発です!

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