ゼウスたちオリンポスの神々を、快く思わなくなったガイアは、 ギガントマキアが始まるより前に、恐ろしい怪物を産み出していました・・・。 あれほど嫌っているタルタロスと交わって、テュポン(Typhon)という怪物を産んだのです。

テュポンは巨大な肩から、鱗でおおわれた100の首が生え、 その首の一つ一つに竜の頭がついていて、それが全て口から(目からという説も)火を吹き、 さらに下半身が巨大なヘビ、という、もう想像力が及ばないほどの姿でした。 星にも届くほど巨大で、両手を広げると、世界の西と東の果てまで届くそうです。 (このテュポン、実はヘラクレスの回で名前だけ登場しています。 たくさんの怪物を産んだエキドナの夫(?)がテュポンです。 )


さて、ギガスたちが退散した後、テュポンはオリンポスの山を襲いにかかりました。 巨大なギガスたちでさえ、山を二つ重ねて登ろうとしたオリンポスも、 テュポンにかかれば、どうということもない高さの山です。 驚いたのは、オリンポスの神々です。 こんな恐ろしい怪物は、地上にも、天空にも、カオスの中にも、 いまだかつて存在しなかったほどなのです。 神々は、慌てて反撃しますが、全く歯が立ちません!  敵わないと知った神々は、慌てて逃げ出しました。 この時、神々が動物に姿を変えて、エジプトに逃げたので、 エジプトの神様は動物の姿なんだ、という説があるそうです。


仲間たちが逃げる中、ゼウスだけは踏みとどまり、 テュポンに稲妻を投げ、ありったけの力で反撃しました。 さすがのテュポンも、ゼウス相手では軽々勝利とはいきません。 ゼウスの攻撃を受けて、少しずつ後退していきます。 しかし、全力で攻撃しているゼウスとは違って、 テュポンは機会をうかがうだけの余裕がありました。 ゼウスの隙をついて、テュポンは反撃を開始します。 ゼウスに襲い掛かかって稲妻を奪い、ゼウスを組み敷きました。

ゼウスは必死に抵抗しますが、テュポンを撥ね退けることができず、 それどころか、テュポンはゼウスの手足の腱を切って奪い、 ゼウスの身動きを完全に封じ、洞窟の中に封印してしまいます!  テュポンは、自分の頭の一つを切り取って、竜の頭を洞窟の見張りとして置きました。

ゼウスを封じ込めてしまえば、テュポンの邪魔をする者は、もう誰もいません。 テュポンは世界中を荒らしまわります! さて、どうなるゼウス!? どうなるオリンポスの神々!!






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