ノーム(Gnome)は、小人・妖精というよりは、「地の精霊」と呼ばれることの方が多い存在です。 地中に住み、財宝を守っているとされ、まさにドワーフそっくりです。 人間が歩くように、土の中を自由に動けるそうですが、 日光に当たると石になってしまうとか、 昼間の間はヒキガエルになっているなどと言われます。 この辺は、ちょっとトロールと似てますね。

外見は、ドワーフよりも醜いとか、 いぼいぼのおじいさん、などと言われますが、 物語の中では、外見について言及していないものも多いようです。

ノームは、この地中の小人の種類を指す言葉であり、 男の小人のことを指す言葉でもあります。 女の小人はノーミード(Gnomid)/ノーミーデス(Gnomides)と呼ばれます。 彼らも人間のように街を作り、文化的生活をしていると考えられています。 ノームの王様は、ゴブ(Gob)という名前だ、と伝える伝説もありますから、 地下にノームの王国があるのかもしれませんね。

Gnomeの語源は、ギリシア語のGnosis「知恵」だとする説があって、 やはり知恵者とされる小人です。 財宝だけでなく、秘められた知識を守っているとも・・・。 ここはエルフにも似ていますね。


さて、ガーデニング用品売り場で、赤い帽子をかぶった小人の置物を見かけたことはありませんか? これはガーデン・ノーム(Garden Gnomes)と呼ばれ、 イギリスや他のヨーロッパ諸国では、コレクターがいるほど人気があります。 これは1850年頃、イギリスの貴族がドイツ土産の素焼きの人形を、 自分の庭に飾ったことが始まりだそうです。 色んなポーズをしていて、かわいらしい小人の人形の中には、 盗まれて世界中を旅していたり、写真スポットになっている有名なものもあるそうです。

このGnome、お馴染みの「ハリポタ」にも登場します。 ロンの家の庭に、「庭小人」という害虫がいたのを覚えてますか? 映画では、庭小人退治のシーンがすっぽりカットされてて、 個人的に悲しかったのですが、あの「庭小人」が、Gnomeです!! 伝承では財宝を守っているノーム・・・。 駆除しないで、宝のありかを白状させたら、 ウィーズリー家もお金持ちになるんじゃぁ・・・なんて。





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