
セルキーと呼ばれる、ちょっと変わった妖精がいます。
ローン(Roane)という妖精とも似ているのですが、
彼らはスコットランド北部やアイルランド北部の海辺に出没します。
どこが変わっているかというと、その姿。
なんと、アザラシの毛皮をまとって、アザラシのふりをしているんです。
この地方には、大アザラシ、トサカアザラシ、灰色アザラシといった、
非常に大型のアザラシがいるそうですが、
これらのアザラシは、実はアザラシの毛皮をまとった妖精、あるいは堕天使だと考えられました。

セルキーの本性は、人間にそっくりで、しかも人間より美しいそうで、
時々浜辺に上がって、アザラシの衣を脱ぎ、
人間の姿で現れることがあるんだそうです。
男のセルキーは人間の女の人を口説いたり、
愛人になって、人間との間に子供をもうけたりしました。
女のセルキーは、アザラシの衣を持ち去られて海へ帰れなくなり、
人間の男の人と結婚したりします。
とても良い妻、良いお母さんになるのですが、
心はずっと海の向こうへ向いていて、隠されていた毛皮を見つけて、
海底の世界へ帰っていくお話が伝わっています。
ちょっと、日本の“羽衣伝説”に似てますね。
セルキーと人間の間に生まれた子供には、
手足の指の間に“水かき”がついているんだそうで、
今でも子孫がいるといわれています。
でも、代を重ねるごとに、水かきはどんどん小さくなっているそうですが。
動物園にいるアザラシも、実はセルキーかもしれませんよ・・・☆
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