ルサルカ(Rusalka)という、ロシアやポーランドなどに伝わる女の妖精がいます。 ヴォジャノーイの妻だという説もあるのですが、 妖精というよりは、どちらかというと幽霊っぽい存在です。

ルサルカは、川や湖に住んでいて、 そこで死んだ若い女性や、洗礼を受ける前の子どもの魂がルサルカになる、と言われています。 特に、恋人に捨てられ自殺した女性だとか、殺された女性だとされ、 復讐できるまで死んだ場所をさまよいつづけ、復讐が果たせれば、成仏するんだそうです。

こう聞くと、もう完全に幽霊っぽいですが、 そうではなく、もっと妖精に近いルサルカのお話もあります。 ルサルカは、身体の半分が魚で、人魚のような姿をしていたり、 とても美しい女性の姿をしています。 眼は緑色に燃える火のようで、髪は長く、真っ白な肌をしているんだとか。 長い髪も緑色だという話もあり、いつも濡れているんですって。


ルサルカは、ハンサムな人間の男性を誘惑して、水の底に引きこみます。 湖のそばの木の上で、美しい声で歌ったり、 川のそばの草地で輪になって踊ったりするんだそうです。 そして、男性が夢見心地になっている間に、川の底へ連れて行ってしまうんですって。 連れて行かれた男性は、ルサルカの腕の中で死ぬんだそうです。 また、ルサルカの笑い声を聞くと死ぬ、とも言われています。


ハリポタの「炎のゴブレット」に出てきたヴィーラという美しい女の子たちがいましたね。 彼女たちは、ルサルカの別名ヴィーラ・ヴィルリ・ヴォレスというものが、 モデルなんじゃないかということで、一緒に踊ると死ぬまで離してくれないようです。 危なかったね〜、ロン(笑)。


6月の始め頃に、ルサルカ・ウィークという週があるそうで、 この1週間はルサルカの活動が活発になり、 夜の間に木々をつたって、ルサルカが動き回るとされています。 この時期は、固く水泳が禁止されるそうです。





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